日銀が追加緩和決定
日銀がマネタリーベースを2年で2倍、国債買入額は月7兆円などとする追加緩和策を決定しました。
ロイターにリンクしているのは、日本のニュースサイトはすぐに消えてしまうからで、こうした事実一つを取っても、日本のメディアは使えません。
私は、日銀がリスク資産を買うことで経済の実態が良くなるとは全く思っていません。
長期金利を下げればインフレになるという説も怪しいですし、仮に2%のインフレになったとしてもデフレの根本的な原因(新興国との賃金差による物価低下圧力など)が消える訳でもない。
強いて量的緩和策を正当化するなら、「他の国もやっているのに、良い子ぶってやらないと為替で不利になる」という理屈くらいでしょうか。
今の日本のように国の借金が多くて貿易赤字の国が、円安誘導的な政策を採用することのデメリットも過小評価は出来ません。
ユーロ圏でドイツが君臨していることが示すように、最終的には健全な財政、強い産業競争力、勤勉で優秀な労働力と言った基本的な要素が重要。
市場が驚いたからといって、時間稼ぎのカンフル剤であるという事実に変わりはないです。
円安株高は続くかもしれませんが、それがバブルなら、最終的には不幸が増えます。
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