金銀相場が急落
驚いたのは、金・銀相場の急落。
中国のGDPが7.7%で予想の8.0%を下回って失望というだけでは説明しきれないように思いますが、DOWも265$の下げ。
東京市場も当然大きく下げる前提で、深い指し値をしてから出勤しましたが、約定なし。
日経平均は小幅安で踏ん張ったとはいえ、私の金ETFポジションが大きくマイナスになったのは久しぶりのことで、心理的に何かが起こっていることは確かです。
チャートは金現物に交換可能な「1540:純金上場信託(現物国内保管型)」。
見たことないような、二段飛びの下方ジャンプになっています。
ポジティブな理解をすれば、金の下落は通貨の信認の向上です。
つまりはドル高の反映。
配当のない金を売って、利回りのある債券や株を買うサイン。
と、良いこと尽くめですが、この解釈は楽観的過ぎる気がします。
実はデフレ予想が広がっているから、というのは一つの候補かもしれません。
だとすれば、マネタリーベースを拡大すればインフレ期待が上昇するというリフレ派の敗退ですし、今の株高に追随するのは危険ということになります。
いずれにせよ、歯止めの効かない下げをもたらした背景には、金融緩和を口実にハイレバ投資に慢心したコモディティ投資家の存在があったように感じられます。
見方を変えれば、この調整も健全化の一環です。
なお、これがセリクラなら、ここから金積立スタートも一つの選択肢。
コモディティ相場の低迷に引きずられ、円安に乗れない商社銘柄は観察対象。
今回の下げを見て、やはり利息配当の無い金には魅力がない等とホザクのは、金貨だけを身につけて着の身着のまま戦場から逃げ出したことのない、平和ボケ国民の戯言。
大衆迎合する中央銀行がある限り、世界は金を追い求め続けます。
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