将棋ソフト、再びプロに勝つ 電王戦２勝１敗に

食事でＰＣの前を離れるのが惜しい、手に汗握る184手の大熱戦でした。

船江恒平五段は初参加の順位戦Ｃ級2組（2011年度）で、全勝昇級した若手実力派です。

中盤でははっきりと人間優勢。

銀一枚駒得していれば悪いはずはない。
相手は手詰まり、こちらはやりたい手が一杯。
よほど酷い手さえ指さなければ自然に勝ちに近づくもの。

という人間界の常識が通用しませんでした。

機械には、気落ち、後悔など余計な感情がありません。
この将棋を逆転したら相手に悪い、とも思いません。

優勢の緩みも、劣勢による気力低下もなく、坦々と最善の粘りを続けるだけ。

そのポーカーフェイス的な指し手に最後はプロが屈しましたが、人間が人間であることの魅力が際立ち、ファンを大きく魅了したという意味において、人間の完全勝利と言えるでしょう。（ちょっと無理してますが）