日経平均▲1143円
本物というのは、割安であるか、EPSが成長するか、どちらかの説得力が十分にあるということです。
市場全般を見渡して、最も可能性の高い将来事象を一つ探るなら、それは日米の長期金利上昇でしょう。
昨日の「もし経済指標が改善していれば次のいくつかのFOMCのうちに、債券買い入れプログラムの切り上げが始まるかも知れません」というバーナンキ発言は、質問した共和党議員へのリップサービスのようなものだと感じましたが、それでも市場は色めき立ち、アメリカの長期金利は2%を超えました。
日本の長期金利は、アメリカに誘導されて朝方1%を超えましたが、株安が幸いする形で国債に買い戻しが入り、0.86%に落ち着きました。
アメリカは金利上昇を近々来るものとして前のめりに身構え、日本は日銀がコントロール不能という違いはあるにせよ、異常な低金利の終焉を意識しているという点では同じ。
長期金利上昇だけが確実で後は不確実だとしたらお前はどうする?と聞かれているようなもの。
ある意味、株高よりもドル高の確実性が勝ってきている局面なのかもしれませんが、それを見越したドル持ちポジションも多いので、巻き戻しにも警戒が必要になっています。
まあ、相場が相場らしくなってきたとは言えそうです。
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