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May 09, 2013

「いつかはゆかし」について(2)

WBSを見ていたら、「アブラハム・プライベートバンク」がTVCMを流していて、ちょっと驚きました。

オリンパス事件を糾弾して名を挙げたFACTAが、4月号で「いつかはゆかしの化けの皮」という記事を載せています。

この記事によれば、「みんなの海外投資」「みんなの積立」というサイトは、アブラハム社の社員による自作自演なのだそうです。

実際に「みんなの海外投資」を見てみると、「信頼できる海外投資業者ベスト3を発表!」といったコーナーがあり、

1位 アブラハム・プライベートバンク社
2位 ピクテ ファイナンシャル マネジメント コンサルタント
3位 アセットナレッジメント社(聞いたこともない)

というランキングとなっています。
順位の根拠は、主宰者の主観のようです。

みんなの積立」では、トップページに「積立総合ランキング」が表示されています。

1位 アブラハム・プライベートバンク
2位 SBI証券
3位 東京海上日動あんしん生命

何だか凄い順位ですが、予想利回りが10%、4%、2%であることが根拠のようです。
だとすれば積立総合ランキングは大げさで、「予想利回りランキング」とでも改題すべきですし、そもそも他の会社がいくらでも間に入って来そうに思えます。

この2つのサイトが雑な作りであることは明白ですが、社員の自作自演という証拠は提示されていません。

記事によれば、

・同様の積立商品である「フレンズプロビデント」の不祥事
・ABO社長高岡氏の親族が絡むバージン諸島にあるSTI社への資金環流
・高岡社長の過去の投資の失敗

等が列挙されていますが、どれも決定的な判断をなす証拠とはなってはおらず、タイトルが先行したものの取材が十分に踏み込めていない印象があります。

より詳細な情報の提供が待たれます。

参考過去記事:「いつかはゆかし」について

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