決算チェック(5/14)
【シャープ】
言うまでもありませんが、非常に深刻です。
営業段階で▲1460億円。
金融費用が750億円。
加えて構造改革費用等の特損が2650億円。
最終損益は▲5450億円。
残る純資産は1350億円。
1株当たり純資産は、前期末569円から僅か107円へと急減。
株価は531円です。
9/末には2000億円のCB償還が迫っています。
いわゆる継続性注記に関しては、銀行から1500億円の追加融資の内諾を得ているという表現で躱してはいるものの、実は半分の1000億円を自力で調達することが条件という報道も目にします。
液晶部門の売上は、上期3679億円から下期4787億円と回復しているものの、営業利益では液晶部門だけが赤字と、損益分岐点が高いことが重荷です。
銀行筋からは奥田社長と片山会長の不仲も噂されていましたが、突然の社長交代。
経営も迷走気味です。
Comments
こんばんは。いつも楽しく拝見しています。4/1の記事は、poissondavrilでしょうか?それはそうと、この記事によると9月末にCB償還できずにえらいことになるかもしれないということですね。
Posted by: iceberg | May 15, 2013 12:05 AM
4/1は、モチロンそうです。
私は銀行の内諾なんて当てにならないと思っています。
恐らくは、
「確約と書きたいんですが」
「駄目」
「何か紙で頂けませんか?」
「ダメダメ」
「では内諾なら」
「まあ仕方ないな」
といったやり取りがあったはず。
万が一の場合、内諾した人間はどこかに異動してしまいます。
Posted by: akazukin | May 15, 2013 08:55 PM
なるほど。でも、Akazukinさんは文章うまいですね。しかし、シャープが9月に駄目になったときに買えるのは、やはり外国企業ということになりますかね。
Posted by: iceberg | May 15, 2013 11:16 PM
その時点で、どの程度深刻かにも依りますが、日本政府が「too big to fail」と言って助け船を出す可能性が、まずは考えられます。
そうすれば銀行も、「決定」する大義名分が出来ます。
Posted by: akazukin | May 15, 2013 11:29 PM