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May 12, 2013

ガンホーは安いか高いか(2)

第一四半期決算を好感し、5/10のガンホーはS高で104万円。
分割前換算だと1000万円越えです。

IFISでは目標171万円と出ています。

EPSコンセンサスが5~6万円。
同じくPERが20~22程度と考えれば、株価は当面100~130万円くらいかと考えられます。

ドットコムバブル時代であれば、すぐにPER100だったかもしれません。
当時を知る者から見ると、相場はマトモになったもんだという印象です。

時価総額は1兆2000億円。
任天堂の1兆5000億円の8割水準まで来ました。

任天堂は時価総額10兆円オーバーまであったので、それに比べればどうって事はないとも言えますが、既に東レ、マツダの時価総額を抜き、明日には富士フィルムを越えるかもしれません。
綿綿と技術を積み上げてきた会社群を抜き去る姿には、常に過大評価の懸念が付きまといます。

一つの方法として、SBグループ3社のEV/EBITDAを試算してみます。
※EV=株式時価総額+有利子負債-現預金、EBITDA=営業利益+減価償却費とします。

御大のソフトバンクは、EVが7兆6千億円。
EBITDAは1兆860億円。
EV/EBITDAは7倍であり、俗に適正水準と言われている数値です。

ヤフーは、EVは2兆5400億円、EBITDAが1980億円。
EV/EBITDAは12.8倍。
高収益、無借金、2500億円の現金。
親のSBより高評価なのも当然でしょうか。

ガンホーは、EVが1兆1700億円。
EVITDAは、1Qの営業利益186億円を単純4倍して若干の減価償却費を加えて、762億円。
EV/EBITDAは15.3倍。

今の成長率を織り込むなら営業利益900億円超の声もあるので、そうなれば約13倍でヤフーと同等。
そもそもPERが比較的穏当なので、それほど無茶苦茶なバリュエーションにはなっていないと言えそうです。

今後の株価は、海外での普及や新作動向などに依るのでしょうが、結局は売上速報の評価に集約されるように思います。

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