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May 11, 2013

ジャンクボンド・バブル

WSJが「Bubble Echoes Haunt Credit Markets (資本市場、金融危機前のバブルと似た状況に)」という記事を載せています。

ポルトガルをはじめクレジットの低い発行体が、最近の低金利で利益を享受しているという内容です。

これがバブルかどうかは終わってみなければ分からないのが常ですが、嘘がばれる前のギリシャが低金利で資金調達して見事にオリンピックを成功させたことを思い出すと、記者の危機感にも一定の関心は払うべきかと思われます。

今月8日には、アメリカのジャンクボンド市場で史上初めて、利回り(Junk bond yield-to-worst)が5%を下回ったことがニュースになっています。
ジャンクボンド金利は、1年前に7%、3ヶ月前には6%、そして5%割れと低下のスピード(債券価格上昇)は早まっているようです。

著名投資家W.バフェットは最近のインタビューで、
「bonds are a "terrible" investment right now because they are "priced artificially" high due to the Federal Reserve's massive asset buying program. Buffett also warned that it's "crazy" to get enticed into a risky investment because someone promises you a higher yield.(債券は酷い投資先だ。FRBが大量に購入して人為的に価格が高くなっているからだ。また、高い利回りが約束されているからといって危険な投資に誘惑されてしまうのもクレイジーだ)」
と語っています。

もし今がバブルだと歴史に残るなら、第一候補は債券のバブルかもしれません。


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