「マネパ」が一部指定替え
マネーパートナーズグループ(8732)が東証一部指定決定。
指定日は5月28日で、二部上場から丁度1年です。
グループと称していますが、システム会社を別会社にしているだけで、要は「マネパ」。
今日は21%も上がってS高の40000円でした。
PERは計算できるような基礎数字がありません。
一般の人は、二部から一部に行くのだから業績が更に良くなっていたり、業容拡大で安定したからだろうと思いがちでしょうが、現在の東証の指定替え基準は左。
業績伸長という基準は見当たらず、二部で無難にやっていれば上げてやるよ、といった思想です。
特に、経常利益基準は2年間で合計5億円以上とユルユル。
マネパの経常利益は、H24/3期が527M、H25/3が312Mと減益でした。
特にH25/3の最終利益は、ソフトウエアの除却損もあって、僅か95M。
売上を見ると、先期1Qが平均599M、2Qが534M、3Qが404M、4Qが521Mと来て、H25/4月単月が565M。
競争激化によるスプレッド縮小で、1年前より減少傾向です。
口座数は前年比+12.6%ですが、預かり証拠金は+1.4%と、ほぼ変わらず。
相場は神風を受けているのに、こんなものですか感が漂います。
特にここは固定費が重く、月間4億5千万円の販売費・一般管理費が大きな負担になっています。
なお、顧客預かり金を除いた実質自己資本比率は62%、現預金残高58億円。
すぐに経営不安という懸念はないでしょうが、早い時期に効率経営体質に生まれ変わらないと、次の「凪」は乗り切れない可能性もあります。
今の東証一部企業とは、この程度のものです。
Comments