新興国VSアメリカ
但しこの5年間を見ると、EEMが殆ど伸びなくなったのに対し、2011年以降は、アメリカが逆転。
2011年9月以降、アメリカの非農業部門雇用者数は、ほぼコンスタントに10万人を越えており、雇用状況の改善が見られ始めました。
また、2011年11月には、ECBにドラギ総裁が就任し、欧州ソブリン危機対策に積極的に取り組み、市場が徐々に欧州危機から解放され始めた時期です。
ちなみにEEMにおけるBRICSの構成割合は、ブラジル13%、ロシア6%、中国18%、インド7%、南アフリカ8%と、全体の半分を占めますので、BRICSファンドでもあります。
IMFによる、2010年のGDP成長率と2013年成長率予測は、
中国 10.4%→8.0%
インド 10.1%→5.7%
ブラジル 7.5%→3.0%
ロシア 4.3%→3.4%
ブラジル、ロシアの3%台は、もはや先進国とそう変わらず、十分なリスクプレミアムがあるとは言えない状況です。
ジム・オニールの造語「BRICs」は2001年11月に初登場しているので、この素晴らしいアイディアは、ちょうど10年で一定の役割を終えたようです。
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