高すぎる豪ドルの大幅調整はあるのか
豪中央銀行RBAは、常々高い豪ドルを口先で牽制してきましたが、いよいよ実力行使に出るのではないかという観測が高まっています。
OISスワップ取引から算出した利下げ確率は54%まで高まって来ていると報道されており、次回政策委員会(原則毎月第1火曜日)での利下げも一定程度織り込まれつつあると思われます。
これはリーマンショック後の最低金利ですから、ここから下げるとリーマンショック後よりも状態が悪いのか、となりますが、多分そうではなく、日米に対して3%ものプレミアムを保持するのは不要という理解をすべきかと考えられます。
昨日ECBのドラギ総裁は、政策金利を0.25%利下げして0.5%にすると共に、会見ではマイナス金利も否定しませんでした。
先進国で金利という概念が失われている中で、豪州が3%という立派な金利を背負う義務があるのか、といったら恐らくはないのでしょう。
豪ドル/米ドルの週足チャートを見ると、この1年ほど1.02から1.06のレンジです。
1.02を割れると、かなり下まで落ちる癖があるようで、この2年で3回とも1.0では止まらず、0.96近辺まで落ち込んでいます。
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