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May 02, 2013

住宅ローン金利が上昇

メガバンクは昨日5/1より、期間固定型住宅ローンの金利を引き上げました。

SMBCが融資期間5~35年の固定金利を0.05~0.11%、みずほが2~10年を0.05~0.1%、MUFJも5~20年を0.05~0.1%。
要するに、住宅ローンは、0.1%ほど金利が上がりました。
これは3000万円を10年借りる場合で、支払総額が15万円ほど増える計算です。

いずれにせよ、異次元の金融緩和が金利上昇をもたらしたのは皮肉な結果です。

Gcexeグラフは長期金利(10年)ですが、黒田バズーカ砲によって右往左往した市場は、どうやら0.6%を一応の落ち着きどころと定めたようです。

結局3月の0.5%が0.6%と、0.1%の上昇。
そこで銀行が動きました。

おそらく黒田総裁の頭には、大胆な金融緩和→金利低下→資産価格上昇・融資増→インフレ期待→徐々に金利上昇といったフローがあったと思われますが、長期債券市場は一時、極めて不安定になりました。

元々国債市場において日銀は重要プレーヤーですから、バズーカ砲は持ち出さなくともピストルは常に撃っていました。
10年間お金を貸すリスクを取った見返りがトータルで5%(0.5%×10年)しかないという取引は限界だったのかもしれません。

今回の結果により、もう誰も怖くて、0.5%以下の領域には近づけないでしょう。

これを、長期債券市場から民間投資家が遠のく「きっかけ」ととらえれば、破綻の日にまた一歩近づいたと見ることが出来ますし、日銀の行動がインフレ期待をコントロールするなど到底不可能で、再び円高デフレの縮小均衡経済に戻る可能性が高いサインと見ることも可能です。

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