« ドルインデックスが節目を越えた | Main | M2J、業績の確認 »

May 19, 2013

豪ドルはどこまで下げるのか

過大評価されていた豪ドル。
いつかは下がるだろうと言われていて現実になりました。

Audusd左のグラフで見ると、IMMポジションが最も豪ドル売りに傾いたのは、昨年の5月のことで、当時のAUD/USDレート下限は、0.96。
この時ネットショートが約5万枚で、今週は5/14時点で13000枚。(1万枚が1000億円くらいです)
既に相場は0.972ですから、あと少しで第一目標到達です。

短期の投機的な動きで売られる目安はここまでですが、第二弾の下げはあるでしょうか。

リーマンショック以降、豪ドルは通貨安政策とは一線を画し、各国中銀の準備通貨としての役割も強めてきました。

2013年2月のブルームバーグ。
『2月28日:オーストラリア準備銀行によると、アイスランドやチリなど最大で世界の34の中銀が豪ドルを準備通貨として保有している。また、モデルでは豪ドルが最高で15%過大評価されていることが示された。ブルームバーグが情報自由法に基づき請求し、28日公表された書類で明らかになった。
豪中銀の書類によると、ポーランドやチリ、スウェーデン、マケドニア、アイスランドなど16の中銀が豪ドルを保有している。韓国や南アフリカ、フランス、ドイツ、シンガポール、マレーシアなど18の中銀は保有の可能性があるという。米連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)、日銀、イングランド銀行などは保有していない。』

4月には、こんな記事。
「国際通貨基金(IMF)は、外貨準備統計で現在「その他通貨」に分類している豪ドルとカナダドルを、第3・四半期の統計から「準備通貨」として個別に記載する。IMFが12日、明らかにした。」

Photo_2左のグラフ(出所:http://www.daiwa-am.co.jp/doc/mktinformation/eyes/einfo_20130411_1.pdf)に依れば、世界の準備通貨の合計金額は、約12兆ドル。
内、その他通貨の割合は6%で、この中に、「豪ドル、カナダドル」が含まれています。

とりあえず豪ドルを2%とすると、2400億ドル(約24兆円)。

ちなみに米ドルの構成比率は、2007年の64.1%から2012年に61.9%に減っているので、仮に元に戻すとなると、2600億ドル(26兆円)のドル買い需要。

こうした金額が、リバランス需要の分母として存在します。

Zまた、CRB指数と豪ドルの乖離(高止まり)は、大分埋まりましたが、あと5%程度の豪ドル下落が必要です。
商品市況が更に悪化する可能性もあります。

2001年からの長期チャートを見ると、リーマンショック直前、豪ドルは0.95。
今と余り変わりませんが、この当時も金利鞘取りのキャリートレードは盛んでしたので、実力よりは嵩上げされていたと推測されます。

Audusd1000001224519112456429

2010年の欧州危機の際は0.85まで売られていますが、これはある意味で化粧を落としたスッピンの姿。
参考になるポイントです。

RBAはもう一回利下げすると思いますが、この「0.85」という均衡点まで市場が狙っていくかどうか。

1.06から0.97まで僅か1ヶ月で下げた経緯を考えれば、あと同じだけじゃん、という道程ではあります。

|

« ドルインデックスが節目を越えた | Main | M2J、業績の確認 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« ドルインデックスが節目を越えた | Main | M2J、業績の確認 »