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May 12, 2013

止まらない中国の住宅熱

官僚の腐敗に危機感を持つ習近平は、贅沢禁止令を発動。

北京の高級レストランでは、フカヒレ料理の売り上げが7割以上減ったという話もあるようです。
当然ながら消費は停滞、株価は冴えません。

Shanghaiグラフは上海総合指数。

リーマンショック後、どこで買っても利益が出ないチャートと言って良いでしょう。
CSR重視の資金は中国をパス。
人々は株で儲けるのを諦めてしまいました。

9日に発表されたCPIは+2.4%。
中国にしては落ち着いていますが、上がっていることに変わりはありません。

不動産はどうか。

Woan603_cprop_ns_20130502183020グラフはWSJから拝借したものですが、中国100都市の新築住宅価格。
緑線が対前年同月比で、4月は+5.34%。

政府は格差拡大を食い止めるため、不動産譲渡益課税の強化策などを打ち出していますが、むしろ駆け込み需要を刺激。
また、最近の弱い経済指標から、これ以上思い切った不動産価格の抑制策は採れないだろうとの観測も生まれているようです。

中国人にとって、物価は上がり続けるもの。
株でヘッジできない以上、不動産しか防衛策がないという思いがあるのではないでしょうか。

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