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June 18, 2013

「空気」の構造~日本人はなぜ決められないのか~

「空気」の構造 (アゴラi文庫)は、日本一空気を読まない(?)と言われる池田信夫氏が、これまでブログ等に書いた日本人論を集大成した作品です。
KINDLE版が出たので買いました。

戦争が続くユーラシア大陸から離れ、箱庭のような別荘で穏やかに暮らしてきた日本人は平和ボケで、小さな集団に分かれて軋轢を避け、現場が強くて国家意識が希薄なために調整型リーダーしか求めない。
といった従来の主張を、歴史を遡りながら、丁寧に掘り起こして展開しています。

国家のあり方を考える上で、戦争経験が豊富かどうかは、非常に大きな要素であることは間違いありません。

あの太平洋戦争での数々の戦略的失敗を考えても、日本人は戦争下手。

乱世に強い日本人は非常に少ないのが実態ですから、とにかく世界の平和を維持すること(必ずしも今が平和とは言えないのですが、少なくとも世界大戦状態ではありません)が、日本の強みを最大限に活かす大前提だと思われます。

巷には様々な日本人論が溢れていますが、本書は説得力が高く、一歩抜きん出ていると思います。

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