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June 30, 2013

金はどこまで下がるのか

金の価格が安くなったと騒がれていますが、これはドル建て表示ですから、ドルの価値が上がってきたということ。

じゃあデフレのサインだから株も下がるのか、というと、そこまでの悲観も感じられません。

金のベース価値として、インフレは通貨の下落ですから、最低CPIの上昇分くらい上がることは正当化されるでしょう。

さらに、CPIだけでは資産価格が反映されませんし、経済成長による金需要の増加や「誰の債務でも無い」保険価値的な部分等を考慮し、金融資産の膨張に対する比例的な価値増分を一定程度認めることも妥当かもしれません。

Photo
ということで、1991年=100とした、金、米国CPI、DOWの比較チャートです。

CPIは1.7倍、DOWは4.6倍、金は3.2倍になりました。

CPI相当分上昇するのは許容されるとして、株より魅力的になってしまったという異常現象が是正されつつあると見ることは出来そうです。


Photo_2では、消費者物価と資産価格の上昇を均等にヘッジする程度でどうか、ということで、CPIとDOWの単純平均値との比較です。

大体良い感じになりました。

但し、起点を1991年から後ろにずらすほど、まだまだ金は高いというグラフを作ることも可能です。


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