低迷する南アフリカ経済

南アフリカ経済に悪い指標が続いています。

2013年第1ＱのＧＤＰは、予想の+1.3％に対して+0.9％。
4月の貿易赤字は150億ランドと、3月の77億ランドの約２倍。

株価と為替です。

株価はともかく、通貨ランドの下げが非常に大きくなっています。

くりっく365で5月のスワップ金利を計算してみると、4460円（34日分）。
これを365日に換算すると47880円。
現在のランド円9.95円（10万通貨：995000円）に対して4.81％。

現在の政策金利5.0％の恩恵を、ほぼフルに受け取れますが、為替の下げトレンドは、この程度のリターンを簡単に打ち消してしまうかもしれません。

株価の下落は、さらなる通貨安を要求しているとも考えられますが、現在のＣＰＩは3ヶ月連続で5.9％。
既に政策金利5％を大きく上回っており、インフレターゲットの上限6％ギリギリですから、利下げは難しそうです。

最近のコモディティ市況の悪化により、一部の炭鉱会社はレイオフを計画しているところがありますが、労働組合は当然に反発してストを匂わせています。

また製造業においても、イーストロンドン市（南ア東南部沿岸）にあるベンツの工場で山猫ストライキが起こったという報道もあります。

現在、ランドは対ドルで0.0993。

史上最安値まで、あと1割ほどに迫っています。