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July 03, 2013

ブックオフとハードオフ

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この2社、ロゴも業種も似ていますが、株価も似てきました。

この1年間、ブックオフが700円前後でウロウロしている間に、ハードオフが500円前後から4割ほど上昇して猛追して来たのです。

現在のバリュエーションを比較しておきます。

        株価  PER 時価総額  配当利回り
ブックオフ  704円 13.1倍 137億円   3.55%
ハードオフ  699円 8.6倍  98億円   3.58%(記念配除く)

先輩のブックオフが時価総額で4割ほど上回るものの、割安度ではハードオフの方が勝っているといったところでしょうか。(注:ハードオフの業績予想には450Mの一過性特別利益が含まれているので、それを除くとPERは10倍程度と思われます)

ハードオフは、新潟でオーディオ販売店「サウンド北越」を経営していた山本善政氏が、ブックオフの坂本氏(今は俺の○○レストランで有名)の起業セミナーに触発されて始めたという経緯もあり、良好な関係を築いているようです。

ブックオフの店舗数は1059、その中でリユース事業が112店ありますが、内10店はハードオフのFC店。
ハードオフの店舗数は688、内ブックオフのFC店が34店あります。

ブックオフの新業態である「ブックオフ・スーパーバザール」という大型店は、書籍以外にアパレル等の中古品を扱っているので、ブックオフがハードオフの領域を侵食しているかと思えば、ブックオフの筆頭株主はハードオフ(7.1%所有)であり、弟が兄を所有しているという関係もあります。

ブックオフは既にネット上での中古書籍販売を行っていますが、ハードオフも今年10月から「ハードオフネットモール」の名称で、インターネット上での販売を始めます。

ガチンコ勝負を避けて共存を目指しているように見えるのは、日本的で美しい関係である一方、双方の株主に対して真に忠実かというと微妙でもあります。

今後も両社が店舗数を伸ばしていけば、益々ややこしくなる可能性があるので、何らかの形で事業を統合したらどうでしょうか。

出店戦略の調整がスムーズになり、設備投資も効率化され、ブランドもスッキリ。
市場も好感すると思われます。

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