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August 20, 2013

本格化して来た債務回避

Z_2新興国株式からは手を引いた方が良いと大分前から言われていましたが、ASEANの中でもインドネシア株の下げが際立っています。

インドネシアと言えば、人口2億3000万人の内需大国で将来有望。
若年人口も多く、「インドネシアの人口ボーナスは中国、タイ、ベトナムよりも長く遅くまで続く」という分析も目にします。

反面、輸出が減少すると、貿易赤字→経常赤字→通貨安→インフレ→金利上昇→景気低迷、という悪循環に陥りやすいというイメージもあります。

先日、発表された第2四半期の経常収支は、アジア通貨危機以来最大の98億ドルでした。

昨年末の外貨準備は1100億ドル。
今年になっての経常収支赤字が150億ドル。

絶対値としては騒ぐほどでは無いのですが、トレンドで売る材料としては十分というところでしょう。

景気が良い時はレバかけた者勝ちですが、ドル金利が上昇すれば、ドルの借り賃が上がるので、債務の多い者が不利。
急上昇するドル金利は、リスクポジションのリリースを加速させました。

新興国から本国へ環流した資金は、米国で株や債券を買う可能性も無くは無いのですが、ムードはリスクオフ。
更なるポジションクローズが、株安円高を招くというシナリオも濃厚になっています。

どこまで円高になるのか見物です。
94~95円まで来るなら、ドル買って債券ETFに投資します。

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Comments

いつもお世話になっております。
ロングリーチという投資ファンドが重電大手の子会社を買収しました。
このファンドは過去に三洋電機ロジスティクス等のバイアウトを手がけているようです。
大手が手放した企業で利益を出す具体的な手法などはご存知ですか?

Posted by: 匿名希望 | August 21, 2013 08:22 PM

三洋電機ロジについては、TOBから2年足らずで三井倉庫に売って、数十億円の粗利を出しているように見えます。

日立ビアメカニクスについても、どこか買い手の目処が付いているのではないでしょうか。

リストラなど嫌われる部分はファンドにやってもらった方が、売り手も買い手も都合が良いのでしょう。

Posted by: akazukin | August 21, 2013 09:51 PM

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