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August 09, 2013

戦艦「いずも」建造の背景

Obyl500_izumo_d_201308062021478月6日、海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」が横浜港で進水しました。

排水量約1万9500トン、全長248メートル、横幅38メートルで、建造費は約1200億円。
横須賀にいる米空母ジョージ・ワシントンが全長333mなので、長さでは4分の3の規模です。
航空母艦のようなフラットな甲板が特徴で、「ヘリ空母」とも呼ばれています。

海外メディアでは、「Japan's biggest warship since World War II」と紹介されています。

自衛隊は自ら交戦しないことになっているので、戦艦は護衛艦と呼ばれ、横須賀基地は組織上「第一護衛隊群」となっています。

「いずも」の建造が予算化されたのは、H22年度防衛予算。
民主党が政権を取った鳩山内閣最初の予算編成であり、一般歳出総額が4.2%増える中、防衛予算は僅か0.3%増に抑制されました。

あの尖閣ビデオ流出問題が発生したのは、その年の10月のことですので、日中間の領土問題の緊張が今ほど高まる前に決定されています。

防衛庁のH22年度予算案説明資料に依れば、新型護衛艦の建造は「海上交通の安全確保」という章の中にあり、大型車両や大型ヘリを輸送し、対潜戦等における航空運用等の中枢艦とされています。

対潜哨戒(antisubmarine patrol )ではなく、「対潜戦」と言い切っていることに、防衛庁のスタンスが現れていると感じられます。

Jmu建造した「ジャパン マリンユナイテッド」社は耳慣れませんが、IHIと日本鋼管の造船部門が合併した会社に、ちょこっと日立造船が加わっていると言ったイメージでしょうか。

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