オーストラリア総選挙が近い
ラッド氏(55歳)は、大学で中国史を専攻し、中国語に堪能。
「陸克文」という漢字名も持ち、長女の夫は香港出身。
「豪州なまりの英語も話せる中国人」と揶揄されることもあります。
野党である自由党・国民党の保守連合は、労働党が導入した炭素税の撤廃、電気料金の値下げ、法人税減税などの政策を掲げています。
自由党党首で首相候補は、トニー・アボット氏(55歳)。
過去の発言を調べると、「日本はアジアで最も親しい国」と語っています。
捕鯨には厳しい立場ですが、
「オーストラリアと日本には、例えば第二次世界大戦、白豪主義、捕鯨等、意見を異にする問題は存在するが、豪日関係の根本は揺らぐことはない」とも言っており、中国色に染まったラッド首相に比べると対日関係を重視する立場と見られています。
最近の世論調査に依れば、アボット氏率いる野党・保守連合の支持率は54%と、ラッド首相の労働党の支持率46%を上回っています。
中国経済の減速もあり、豪州における中国の重要性は低下。
このまま保守連合が勝利する可能性が高いとの見方が有力です。
なお、選挙直後の9月18日にはRBAのスティーブンズ総裁の任期(2006年9月18日から7年)が切れますが、こちらは既に3年延長されているので、選挙結果による金融政策上の混乱は無さそうです。
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