シカゴ筋ポジションの確認(7/30時点)
(7月30日) (7月23日) (増減)
カナダドル ▲11434 ▲16758 +5324
スイスフラン ▲1261 ▲5433 +4172
ポンド ▲49463 ▲49653 +190
円 ▲82135 ▲87496 +5361
ユーロ ▲8504 ▲27900 +19396
NZドル ▲520 ▲1846 +1326
豪ドル ▲72573 ▲63982 ▲8591
豪ドルだけ、増減がマイナス。
全般にドル買いポジションの修正が入る中で、豪ドルの弱さが際立つ状況になっています。
ドルインデックスを見ると、この3ヶ月間のレンジの真ん中辺りで揉み合いの雰囲気。
FRBの緩和縮小によるドル買いと、既存ポジションの調整の鬩ぎ合いと言ったところでしょうか。
ドル円は97円台にサポートラインが感じられるものの、何しろ円売りポジションが多いので、100円を越える期待を維持するのは簡単ではない様子です。
豪ドルの弱さは格別。
最大レベルに累積した豪ドル売りポジションには何度か巻き戻しのサインが出ましたが、その都度挫折。
いわゆる「騙し」の連続に、投資家は疲れてきました。
RBA(オーストラリア準備銀行)は、為替操作発言を連発。
はっきりしたターゲットを言わないものの、「まだ高い」「さらなる利下げの用意がある」など、ここぞとばかりに高い豪ドルへの不満を爆発。
日本の要人が発言したら「市場介入」と非難囂々になりそうですが、批判の声は聞かれません。
円と豪ドルでは世界への影響度が違うからと言ってしまえばそれまでですが、これまで豪ドルがドル安の受け皿として耐えてきたことに対する評価、ファンダメンタル(購買力平価)から見て確かに高すぎるという事実等を踏まえれば、RBAの見解は尤もである、という世界の共通認識が背景にありそうです。
豪ドル/米ドルの月足ですが、0.9で一旦反発姿勢を見せたものの失速。
現在は0.89ですが、欧州債務危機ピーク時の0.85、あるいは購買力平価0.7近辺に接近する0.8といった歴史的な節目までの調整を示す可能性が一段と高まっているようです。
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