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August 19, 2013

米国長期金利の確認

Z5月に1.6%だった米長期金利。
現在では2.8%を越えました。

途中、バーナンキのハト派発言解釈もあって若干の調整を見せたものの、基本は1本調子の右肩上がり。
市場心理は、債券買い取りプログラムの早期縮小を織り込む動きを止めません。

日米長期金利を比較すると、0.75%と2.8%。
インフレ率は0%と2%。
日米2%差の法則は維持されています。

金利上昇の影響は、金利に敏感な不動産銘柄に顕著に現れています。

Photo_2左は、US-REITや不動産銘柄に投資するETFの「IYR」ですが、直近1年間の安値に顔合わせしようかという急落振り。
イールドは3.8%表示となっています。

米国の実物不動産マーケットは魅力的な状態だと思いますが、米国10年債で2.8%の利回りが得られるなら、証券化された不動産に、より高い利回りを要求するのは当然です。

こうしたドル金利の「正常化プロセス」は、株価には重荷となっていますが、これまで低金利で我慢するしか無かった債券投資家にはチャンスとも言えます。

日本の個人は元々外貨建て資産比率が低いので、ドルで債券型ETF等に投資するのは悪い選択肢ではありません。

そうした行動は、為替変動など外部環境の変化に対して自分のポートフォリオをより柔軟にしているという見方が可能です。

円高になれば円の購買力の上昇が外貨資産の目減りを補い、円安になれば外貨資産の円建て価値上昇が円資産の購買力減少を補填します。

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