明日はドイツ総選挙
ドイツ連邦議会下院選挙が22日に実施されます。
今ひとつ対立軸が分かりにくいドイツの選挙。
今の与党は、
キリスト教民主社会同盟(党首メルケル)・・・支持率40%(ZDFの調査)
自由民主党(現連立)・・・支持率5.5%
ドイツ人が好む勤勉と倹約の象徴であるメルケルの人気は高く、第一党の座は揺るぎません。
ポリシーは、「ギリシャ人、真面目に働け」。
全くもって、ご尤もです。
問題は連立相手である自由民主党の不人気。
支持率は、議席確保に必要な5%ギリギリです。
5%は厳しい条件のように思いますが、かつて小政党の乱立が政治の混乱を招き、ナチスの台頭を許した反省から、少数意見を封じ込める「阻止条項」として設けられています。
野党の方ですが、
社会民主党(党首シュタインブリュック)・・・支持率27%
緑の党・・・9%
左派党・・・8.5%
社会民主党はギリシャ理解派で、緊縮だけでは働く場が増えず、立ち直れないと訴えます。
それも、尤もです。
現在15%の議席を持つ自由民主党が激減することは確実なので、メルケルは別の誰かと手を組むことになりそうですが、いっその事、第二党の社会民主党と組んで大連立、という観測も有力視されています。
ドイツでは、2005年11月から4年間、キリスト教民主社会同盟と社会民主党による大連立でした。
個人の主義主張にトコトン拘るフランスに比べると、日本と同じように全体主義に陥りやすいドイツは、一つに纏まれ、という同調圧力が強そうです。
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