ベライゾンが過去最大規模の社債を発行
米ベライゾンが490億ドル(約5兆円)の社債を起債しました。
今年4月のアップルの170億ドルを大幅に上回っています。
日本では、ソフトバンクが今年6月に4000億円発行していますが、文字通り桁が違います。
レートは10年物でスプレッド225bpとのことなので、5.1%くらい。
セカンダリーマーケットでは、早速3%以上高く債券が取引されているようで、ベライゾンは多額の発行を引き受けてもらうために高めの金利を負担することになったようです。
2000年以降、ベライゾンとボーダフォン(英:VOD)は合弁会社ベライゾン・ワイヤレス(出資比率55:45)を通じ、全米で携帯事業を展開してきました。
ボーダフォンとしては、米国での貴重な足がかりであり、高収益でもあったのですが、ついに売却。
ベライゾンは45%の取得に1300億ドルの大金を支払い、完全子会社化。
1300億ドルの内訳は、589億ドルが現金で、602億ドルはベライゾンの株式です。
一方、ボーダフォンは多額の現金を獲得。
その大半を、M&Aではなく株主還元に使うと報道されています。
1300億ドルはVODの時価総額の、およそ8割。
将来の収益は失うものの、ひとまずVODはハッピーですが、ベライゾンは価格でも調達金利でも、かなりのプレミアムを払ったようです。
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