みずほ銀行の闇は深い
大学同期の、みずほ銀行某部長代理に電話しました。
「しばらく、大変だね」
「何だ、お前か。ブログネタなら出せねえぞ」
「社内の噂を教えてくれるだけで良いんだ。ガンホーの初動を教えてやっただろ?」
「それを言われると弱いな。何が聞きたい?」
「どうして最初の説明が変わったの?」
「取締役会まで報告があったことを金融庁は最初から知っていた、という噂だ」
「つまりは取引があったってことだね」
「ああ、そもそも反社に融資があったことだけなら条例違反。金融庁が目くじら立てることじゃない」
「2年も放置したことが銀行法違反で行政処分になった」
「そうだ。その間は金融庁も気が付かなかった弱みがあるので、担当役員で情報が止まっていたという説明は好都合。それで手打ちになった、という噂だ」
「いちいち噂って言わなくて良いよ。つまり、手打ちでは面白くない連中が外にリークしようとしたんで自らゲロせざるを得なくなった、という訳だね」
「そういうことだ」
「となると、金融庁検査でも、同じ奴がオリコ関係の”疎開資料”をバラした?」
「ああ。世間はたかが2億円で騒いでいるが、貸出総額32兆円の中の2億円なんてゴミみたいなもの。疎開資料が出て来なければ、検査でも見逃していたさ」
「確かに、0.0006%だからね。で、そいつは旧富士派、それとも旧興銀の連中?」
「いや、どうやら旧一勧派らしい」
「じぇじぇじぇじぇ!!!オリコは旧一勧派の牙城じゃないか。一体、どういうこと?」
「2回のシステムトラブルが社内では専ら一勧のせいにされ、以来彼らは冷や飯食わされてる。特に中堅若手の連中は自分の責任でもないのに面白くない。
オリコの件だって、尻拭いは全部一勧の若手の仕事。彼らの怒りは、自分たちを踏み台にしている旧一勧の部長・役員級に、むしろ向かっているのさ」
「なるほど、自分たちの先輩が一掃されれば、むしろ有利。で、自分が階段を上がるために金融庁にリーク。
保身のために取り引きした旧興銀、富士派に怒ってもう一回行動したって訳か」
「そうだ。失うものがない者の大胆さ。今どき珍しいが、電子メールじゃなくて匿名の封書だったらしい」
「その方が、むしろバレないからね。しかし、つくづく凄い世界で仕事してるんだね」
「呑気にブログ書いてるお前が、本当に羨ましいよ。
俺はもう、このポジションで完全に干されてるが、子供はまだ大学生だ。また何か良い話があったら宜しく頼む」
「まさか、お前が...」
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