2013年の振り返り
驚きの年でした。
日経平均は昨年11月には8000円台でしたから、ざっくり言えば1年で2倍。
何と言っても過剰な円高の修正が株高の原動力ですが、逆に言うとそれだけ。
歴史的な変動であったことは間違いありませんが、だから大転換と言える根拠はあるのか。
要は、誰も日本株を持っていなかったから早かったんだろう、という感触です。
結果に緩んだ政治家は、規制緩和や構造改革を先送り。
靖国参拝は、頭の悪さの証明。
ワシントンは、首相交代を望むでしょう。
勢いが付いた日本株は、あと少しは慣性の法則で進むでしょうが、進めば進むほど、2014年の調整は大きめになりそうです。
この1年、ここまで円安株高が持続するとは思わず、懐疑的な立場を取りながら、尻尾は握っていたという感じです。
世界の番長アメリカの権威は弱まっており、北朝鮮の権力闘争が激しくなる中で、東アジアの政治状況は極めて微妙で不安定。
中東を始め、トルコ、タイ、ロシアなど、あらゆる地域で騒乱が目立っているのは気がかりです。
1年間お付き合い頂き、ありがとうございました。
来年も投資のヒントを提供できるよう、引き続き努力したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
皆様が、それぞれに良い年を迎えられるよう祈念します。
Comments
記事をいつも楽しみにしています。はじめてこのブログを知ったNCRの破たん時以来ほぼ欠かさず記事を拝読させていただいております。すぐれた分析,そしてAKAZUKINさんのマーケットをみる目線に関心することが多いです。来年もいろいろなことがありそうですが,記事を楽しみにしています。
Posted by: appeltan | December 31, 2013 09:35 PM
リーマンショックのさなか、NCRの破綻をTDNETで見た瞬間のことは、今もまざまざと記憶しています。
翌週からJ-REIT市場は怒濤の売りに見舞われ、到底信じられないような価格まで沈み込みました。
こうした危機が何時でも起こり得る脆弱さを市場は内在させていますが、一方でしなやかな復元力を持ち合わせているのも事実で、そこがまあ魅力でしょうか。
appeltanさん、今後ともよろしくお願いします。
Posted by: akazukin | December 31, 2013 11:00 PM