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December 29, 2013

この1年のコモディティ相場

Photo上から、原油、農産物、金、銀の順。

シェールガスブームにより、原油相場への資金流入は余り話題にならなくなりましたが、中東情勢不安なども材料として着実に上昇しました。
日本のガソリン価格は、1年前の140円台から150円台に替わりました。
円安を考えれば、よくこの程度で収まっていると評価すべきでしょうか。

農産物は落ち着いているようです。
過去の経験では、株式市場が過熱すると、その余波で農産物市場に投機資金が入って来ます。
価格急騰で、国連の食糧支援活動に支障が生じるといった事態も、過去にはありました。

金と銀は、春先に急落。
次元が変わるような急変動には逆らうなと言われますが、金価格は4月の1400$から1200$にまで下落。
現物購入意欲が下値を支える格好ですが、しばらくは低迷が続きそうです。

銀は貧民の金。
金の代替としての需要はあるものの、金融市場では金よりハイボラ。
高い時は金より高く、低い時は金より低いというのが習性のようです。

金よりは単価が安いので工業需要が多く、景気回復時には買われやすいと言われたりもしますが、今のところ株価上昇によって持ち上げられるようなムードは感じられません。

日本人は金に対して逆張り。
去年から今年にかけては、アクセサリー製品も含めて大幅に現物の金を売り越したようですが、果たして安く買い戻すような行動をとるのでしょうか。

今年はビットコインが一時爆騰し、金はドカ下げ。
ペーパーマネー代替の主役交代(?)、という訳ではないでしょうが、今後ともドルへの不安は周期的に起こるように思われます。

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