日米のGDPと株価
一部で取り付け騒ぎも起こる中で株価は下げ続け、2002年にはGDP曲線の半分程度という異常事態。
私もこの頃、狼狽して銀行株を安値で売ってしまいました。
日経平均が8000円を切り、市場が悲鳴をあげた2003年5月、りそな銀行が公的資金投入を申請し、実質国有化。
株価は急遽反転上昇。
売られすぎの反動、ファンドバブル、円安などでマーケットは束の間燃えましたが、GDP曲線を越えたところで、今度はリーマンショックの冷や水。
再び円高、欧州債務危機でどん底を迎えたところで、また円安に反転。
今また、正常軌道まで戻りました。
日本株には成長期待が無いので、GDP曲線を越えると崩れやすいと読み取るべきでしょうか。
アメリカはどうなのか。
FRBは常に、実態よりも低いサービス金利を提供。
グリーンスパンの次は、バーナンキプット。
投資家は高いレバレッジで株高に挑みます。
ITバブル後の安値と、リーマンショック後の安値は、共にGDP曲線寸前で下げ止まり。
普段が異常で危機の時が正常(?)とも解されるのには、何とも空恐ろしさを感じます。
アメリカで過去2回のバブル崩壊が起こったのは、株価がGDP曲線の2倍以上になった時のようですが、現在は既にその条件を満たしています。
Comments