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December 30, 2013

日米のGDPと株価

1980年以降の、日本の名目GDPと株価(1980年=100)です。

Photo_2これほど単純な関係とは思いませんでした。

バブル期は、株価5倍。
1990年以降、一気に萎んで1997年に正常軌道(?)に復帰したものの、不良債権は完全に処理されず、山一や拓銀が破綻。

一部で取り付け騒ぎも起こる中で株価は下げ続け、2002年にはGDP曲線の半分程度という異常事態。
私もこの頃、狼狽して銀行株を安値で売ってしまいました。

日経平均が8000円を切り、市場が悲鳴をあげた2003年5月、りそな銀行が公的資金投入を申請し、実質国有化。
株価は急遽反転上昇。
売られすぎの反動、ファンドバブル、円安などでマーケットは束の間燃えましたが、GDP曲線を越えたところで、今度はリーマンショックの冷や水。

再び円高、欧州債務危機でどん底を迎えたところで、また円安に反転。
今また、正常軌道まで戻りました。

日本株には成長期待が無いので、GDP曲線を越えると崩れやすいと読み取るべきでしょうか。

アメリカはどうなのか。

Photo_31980年比で、GDPが6倍で、SP500は14倍。

FRBは常に、実態よりも低いサービス金利を提供。
グリーンスパンの次は、バーナンキプット。
投資家は高いレバレッジで株高に挑みます。

ITバブル後の安値と、リーマンショック後の安値は、共にGDP曲線寸前で下げ止まり。
普段が異常で危機の時が正常(?)とも解されるのには、何とも空恐ろしさを感じます。

アメリカで過去2回のバブル崩壊が起こったのは、株価がGDP曲線の2倍以上になった時のようですが、現在は既にその条件を満たしています。

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