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December 06, 2013

マンデラ死す~フラジャイル5の現況~

南アフリカのマンデラ元大統領が5日、ヨハネスブルクの自宅で死去されました。95歳でした。

類い希なる体力と精神力で、獄中生活27年を耐え抜き、国家を変えました。
世界が弔意を捧げる中、南アの通貨ランドが4年ぶりの安値と報道されています。

Zarusd1000001124515452456632というか、今世紀の新安値までも、あと一歩です。

但し、対円では円安のせいで危機感ゼロ。
今の9.7円レベルは、11月の安値9.5円より高いくらいです。

現在の政策金利は5%、くりっく365のスワップ金利は4.7%程度付きます。


Z_1
最近、「フラジャイル・ファイブ」という不名誉な分類がされている南ア、ブラジル、トルコ、インド、インドネシア。
(fragile=脆い、壊れやすい)

5ヶ国通貨の、この1年の対ドルチャート。

まあ、似たり寄ったりで、10~15%下落。
(インドネシアルピーは表示が汚いので省略していますが、20%下落)


各国の経常収支の推移です。(2000年以降)

Fragile5IMFの予想では、2013年に前年より改善するのは、インドと南ア。
悪化するのは、トルコ、インドネシア、ブラジルです。

南アはともかくインドに関しては、金の輸入制限をするなどの涙ぐましい努力もあってか、市場の信認も回復傾向にあるようです。
参考:(インドの良好な経済指標、景気回復を示唆(WSJ))

インドとしては、ソフトウエア産業に偏っている自国経済を製造業にシフトさせて、かつての日本のように所得の底上げを図りたいところです。

ちなみに日印には、遣唐使に誘われたインドのお坊さんが奈良の大仏の開眼式に出席されていたという、大変古いお付き合いの歴史があるとのことです。

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