経常収支と株価から見るバブル度
全く逆の動きをしたのは、平成バブル時代。
日本の輸出攻撃に手を焼いたアメリカは円高を要求し、日本は輸出減少をカヴァーするために低金利政策を維持。
こうして85年のプラザ合意以降始まった国内の過剰流動性は、土地神話や国際金融都市構想などにも支えられて沸騰。
しかし、1986年から始まった「鰐の口」は1992年に口を閉じ、壮大な夢は6年で終わりました。
現在もまた、経常収支が伸びないのに株価は上がるという状態になりかけています。
これから輸出が増えて正常(?)な相関になっていくのか、それともバブル期と同じような逆相関で進むのか。
このストーリーの結末が注目されます。
Comments
いつもありがとうございます。とても楽しく読ませていただいています。
今回の経常収支と株価のテーマについてはとても興味深いです。
個人的には、バブル時と現在の状況を比較すると、経常収支の中身(貿易収支、所得収支)が変化していることと、日本株に対する外国人投資家のシェアが変化していることから両者の相関は薄れていくように思いますがいかがでしょうか。
Posted by: kawa | December 03, 2013 11:52 PM
kawaさん、いつもありがとうございます。
私も非常に興味深いテーマだと思います。
経常収支の内訳よりは、やはり合計金額が重要かと思います。
稼げていない国の株式市場は外資比率が高くなり、逃げ足が速いのでボラタイルになる。
そもそも経常収支赤字は資金不足なので金利が上昇するのが自然ですが、日銀が無理矢理抑えているので資産価格が上がりやすい。
金融相場には違いないのですが、バブル期に比べると日本株のバリュエーションは普通になったので、さほど沸騰はしないだろう。
色々なメカニズムが働いて複合的に考える必要がありますが、また近々機会があれば纏めてみたいと思います。
今後とも、よろしくお付き合いください。
Posted by: akazukin | December 04, 2013 11:35 AM