« 日経平均は大幅安(▲490円) | Main | 豪ドルが急落 »

January 15, 2014

サントリーのビーム社買収は割高か

サントリー食品(証券コード:2587)の親会社であるサントリーHDは、アメリカのビーム社を1兆6000億円相当で買収すると発表しました。

サントリー食品が買収する訳ではありませんが、シナジー効果が高いと判断されるなら、サントリー食品の株価が反応しても良いはずです。

Photoサントリー食品株を振り返ると、昨年7月に3120円でIPO、直後は買わなければいけない人たちの買い(?)で3600円台まで上昇しましたが、地合の良さにも関わらず次第にジリ貧となり、今は3200円台。

過去記事「サントリー食品のIPO」中で割高と判断して以来、全くWATCHしていませんでしたが、まあ市場の見方と大きくずれてはいなかったようです。

今回の買収ですが、ビーム社(BEAM)の株価に対してプレミアム25%。
25%は、さほど突出しているとは言えませんが、そもそもBEAM社の株価は割高でした。

Beamグラフのように、過去1年は60$~65$で推移。
BEAM社の2012~2014年のEPSは、2.49$、2.58$、2.9$。(2013、2014年は予想)
2.9$という好意的な数字を用いても、PER22倍のものを29倍でお買い上げ。

EBITDAはざっと20倍。
逆算して利回り5%と考えるなら、低金利の日本ではまずまずに見えるかもしれませんが、キリンがフィリピンのサンミゲルビールを評価したときの基準がEBITDA9.4倍、同じく豪州のナショナルフーズをM&Aした時が12~13倍。(ナショナルフーズに関しては、その後388億円の減損計上)
また、日本たばこがギャラハー社を2兆円以上で買収した時でも、14倍でした。

ジンビーム社株式がアベレージよりもハイバリュエーションで取引されていた事実は、高いブランドや安定性を意味しているのでしょうが、これを事業として丸ごと買い取った意味合いは、サントリーのウィスキーをビーム社の販路で売りまくりたいということでしょう。

考え得る上限価格で買い取った以上(だから向こうもOKした)、相当高い成果が出ないと失望の方が勝る、ということになりそうです。

|

« 日経平均は大幅安(▲490円) | Main | 豪ドルが急落 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 日経平均は大幅安(▲490円) | Main | 豪ドルが急落 »