Ｊ-ＲＥＩＴ指数の確認（2/7時点）

今週のJ-REIT指数は、1497→1465と、2.2％下落しましたが、TOPIXの▲2.6％、日経平均の▲3.0％よりは穏やかでした。

今週、三鬼商事が公表した１月末の東京都心５区（千代田、中央、港、新宿、渋谷）のオフィス空室率は7.18％と前月末比0.16ポイント低下。
改善は７カ月連続で、2009年５月（6.96％）以来４年８カ月ぶりの低水準となっています。

オフィス平均賃料は坪あたり１万6242円で、前月より+0.22％と僅かに上昇。
なお、大阪の空室率は0.21ポイント低下の9.58％、名古屋ビジネス地区は0.20ポイント低下の9.44％と、地方も改善はしていますが、依然として高水準の空室が残っています。

全般的に、フリーレントなどを駆使して何とか床は埋めているものの、需給は緩く、賃料は横這いの状況が続いているものと思われます。

本日は、ヒューリックリート投資法人が上場。

公募価格108千円に対して、初値122千円、終値130500円と、公募比2割アップの出来過ぎスタート。
最初の6ヶ月決算である、第2期（平成27年2月期）の予想分配金2797円で計算すると、利回り4.3％まで買われたことになります。

改めて確認すると、J-REIT全体の平均利回りは3.8％、時価総額が7兆5千億円。
アメリカの50兆円規模は別格としても、世界２位のオーストラリアとは同規模。

GDP比では、アメリカが約3％、日本は1.5％ですから、米国並みを目標とするなら、目標の5合目までは来ているという評価になるでしょうか。

ちなみに豪州リートは、GDPの5％くらいの時価総額になりますが、彼らは海外（豪州外）不動産を大量に組み入れていますので、国内不動産だけで見ると、アメリカと同じ3％程度になるのではないかと思われます。