シカゴ筋ポジションの確認(1/28時点)
(1月28日) (1月21日) (増減)
カナダドル ▲62789 ▲70327 +7538
スイスフラン ▲441 ▲1921 +1480
ポンド 22172 8720 +13452
円 ▲86192 ▲114961 +28769
ユーロ 14347 ▲3772 +18119
NZドル 9685 8556 +1129
豪ドル ▲65723 ▲64654 ▲1069
円ショートは更に大きく減り、昨年11月上旬、ドル円が99~100円頃の水準に戻りました。
現在の102円は、ポジションの割りにはまだドルが強いという評価も出来そうです。
豪ドルはマイナス。
依然として先安感が強く、なかなかゴールは見えません。
普段省略していますが、メキシコペソは、▲3628→▲35316と、大きく売りが増えました。
元々固定相場制度だったメキシコには、88~94年のサリナス政権下で先進国からの資金流入が多く、高い経済成長を実現していました。
しかしながら、1994年の3月には大統領候補コロシオ氏が暗殺されるなどの政治不安が続き、第2四半期から急激に資本流入が低下して金利が上昇。
こうした状況下で、1994年11月に米国の公定歩合が0.75%引き上げられたことを契機に、米国の債券へと資金が環流し、メキシコの外貨準備が激減。
メキシコ政府は、12月20日に15%の為替レートの切下げを発表したもののペソの下げ圧力は止まらず、12月22日には完全変動相場制に移行することになりました。
その後、約1カ月でペソの価値は6割下落。
国債のデフォルトが懸念され、最終的には米国、IMF、日米欧の民間銀行から総計で500億ドルを超える緊急支援がなされ、翌年3月に、ようやく落ち着きを見せました。
現在のペソは、そこから更に4割ほど下落した水準です。
このような大規模な通貨危機が訪れるのかどうか、ちなみに最新のVIX指数は、18.41。
今年になっては最も高くなってはいますが、昨年最高値の21、1997年のアジア通貨危機の時が38だったことと比べると冷静です。
VIX指数は、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出されるので、今のところ米国株価への影響は限定的であると考える人が多いのだろうと思われます。
なお、CMEでの日経平均先物は14600円台まで下げているので、こちらも為替同様に11月時点まで戻ることになりそうです。
1月のパフォーマンスは、DOWが▲5.3%、日経平均は▲8.5%。
ここ3ヶ月くらいのリスクオンは、アメリカの長期金利の先走りに誘発された短期的な騙しであり、何かの切っ掛けで崩れやすい厚化粧だったのだから、このくらいでピーピー騒ぐな、という見方が大勢かと思われます。
週明け東京市場は、日経平均が14000円台前半まで調整すると、少し割安な大型銘柄も出て来そうに思いますが、今のところ小型・堅実・高配当銘柄の値動きは堅調で、動揺した連れ安は余り見られません。
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