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February 19, 2014

駆け込み需要はあるのか

ビックカメラ(除くグループ)の月次売上速報によると、1月は前年比+14%と大幅増。
特に家庭電化製品は+28%と、何か起きているという雰囲気がムンムンする数値です。

先日あるラジオ番組で、あなたは駆け込み買いをしましたか、と視聴者に問いかけたところ、「消費税が上がるからといって特別なことはしないが、どうせ買わなければいけないものは3月までに買う(買った)」、という意見が多数でした。

買い物をした人の多くは、ちょうど壊れた、そろそろ買い換え時期だった、という人たちです。

我が家では先月、洗濯機を買い換え。
9年使って十分に動いていましたが、あまりにウルサイ音が出るので修理を依頼。
すると、音とは関係ない部分でリコール対象となっていることが分かり、1万円で引き取ることも出来るというので、他社製品を買う資金の一部になりました。

ちなみにビックカメラで買ったので、上の統計に含まれています。

自分では駆け込んだという意識はないので、「前倒し需要」の方がしっくり。

今、駆け込みと言われているのは、こうした前倒しがほとんどで、予定はなかったものの宝石を買おう、高級腕時計を買おう、海外旅行に行こうという行動が、さほど多くあるとは思えません。

新規の贅沢需要が発生しているなら、それが消えてもノーマルに戻るだけですが、総需要が変らないだけで前倒しが起これば、4~6月は「当面必要なものは先に買ってしまった」状態となり、夏のボーナスまで我慢となりそうです。

仮に消費が冷え込めば、逆張りの私はビックカメラに出かけて強気で値段交渉したいところですが、さて何か欲しいものがあるかというと、これが思い当たりません。

ある程度満たされている社会では、低金利が需要を作るのではなく、こんな新しいものを作ったから使ってみて!という、供給サイドのイノベーションが必要です。

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