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March 17, 2014

書評「鉄屑ロマン」

1102994317「鉄屑ロマン」は、2010年にマイナーな世界文化社から出版され、2年ほど前には著者の増井氏が「カンブリア宮殿」で取り上げられていました。

株式投資をしている人は、電炉や東京製鐵について予備知識がある人が多いと思いますが、要するに鉄のリサイクルのお話です。

著者は住友商事からアメリカの鉄屑会社ヒューゴ・ニュー社に転職、今は鉄屑をコンテナで輸出するビジネスを展開するという、正に「くず鉄」一徹人生を送る変わった人です。

文章は荒削りであり、自分は鉄屑の全てを知っていると繰り返しすぎるので、ナルシストに不寛容な人には鼻がつくスタイルの語り口ですが、私は面白く読めました。

ロング(買い持ち)、ショート(空売り)、ナンピン。
取引所がない現物オンリーの鉄屑商売でも、株式投資と同じ用語が飛び交うところは親近感を感じさせます。

古くさい、泥臭い、人間くさい、説教くさいといったオールドスタイルに興味があれば、まずまず楽しめる1冊といったところです。

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