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March 12, 2014

中国の不思議な輸入増(2)

Photo中国を代表するコモディティ銘柄、江西銅業のチャートです。
今日も2.5%安となり、1ヶ月で2割ほど下げました。

なぜ銅を輸入すると、金融資産運用になるのか。

まずは輸入する銅を担保として銀行からL/C(Letter of credit:銀行の支払保証)を取り、輸入代金分のドル建て融資を受けます。

銅が手に入ったら売却し、理財商品等を購入。
ドルの金利より人民元の金利は高いので、いわばドルキャリートレードです。

上手くリターンが確定したら、ドルの借金を返済して終わり。

このスキームでは、銅の売却代金を人民元に替え、またドルに戻すので、運用期間中に人民元が大きく下落すると損が出ます。
最近の元安誘導は、このトレードを潰す目的もあったと考えると納得できます。

今日のロイターでは、「アメリカの銅スクラップ商社が中国側のデフォルトで多額の損失を被った」というニュースが報じられています。

こうした実需に基づかないトレードを止めさせ、暗黙の銀行保証が付いているように誤認させるハイリスクな理財商品を排除し、金利を自由化して余剰資金と資金調達を健全に仲介する金融市場を育成するという方針は、当然の方向性です。

これまで低金利で楽をしていた銀行や国営企業には面白くない部分もあるのでしょうが、これも”習近平の国民懐柔策”という大きな図柄の中のワンピースなのだと思います。

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