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April 23, 2014

西武HDが上場

Dc112107鉄道もやる不動産会社(?)「西武HD」が、紆余曲折の末に本日上場。
ここまでの経緯は色々と勉強になるので、文末に記録しました。

このIPOは、堤義明という個人商店の巨大な資産が一般に公開されたという歴史的な意義があるので、私も少しだけですが参加しました。
歴史を辿れば、堤康次郎が買い漁った皇族の資産が、ようやく市場に出てきたとも言えます。

初値は公開価格と同じ1600円。
寄り前の気配値は弱く、安いところ1500円まであったので、幹事証券としてはギリギリ最低限の仕事をした、といった感じです。

終値は1770円と、初値比10.6%アップ。
出来高は1380万株と、売出し株数2782万株の概ね半分を消化。
上々のスタートでした。

歩み値を見ると、後場になって大口が増えており、慎重姿勢だった機関も需給が良さそうなのを見て参加してきたのではないかと思われます。

あらためて西武HDの含み益を確認しておきたいと思いますが、東京都心にある主要な土地の簿価(坪)は、以下のとおり。

・品川プリンス(12000坪) 780万円
・さくらタワー(高輪、新高輪含む:26700坪) 340万円
・パークタワー東京(10800坪) 190万円 
・東京プリンス(14800坪) 160万円
・紀尾井町(旧赤プリ:9600坪) 700万円

地価公示を参考に、品川・芝公園の時価を2500万円(坪)、赤坂を3000万円とすると、含み益は合計1兆6000億円。
実効税率を40%とし、発行株数324百万株で割ると、1株あたりで2800円。

鉄道部分の評価を500円(EPS31円×16倍)とすると、バブル時なら株価は軽く3000円オーバー。

そもそも含み益などというものは、資産が遊んでいるだけなので評価しないのが正しい気もしますが、ざっくり半分にしても1400円の効果。

2000円を越えたらサーベラスが売ってくるだろうが、10月まではロックアップ。
当面は、IPO特有の値の軽さをエンジョイ出来るかもしれないし、サーベラスの圧力で夏場には株価対策が出る可能性も(?)といった思惑でしょうか。

ひとまず関係者安堵の初日でした。

<西武HDの再上場までの記録>

04年10月   西武鉄道が過年度の有価証券報告書の大株主状況を訂正
  11月16日 東証が西武鉄道株の上場廃止を決定
  12月17日 西武鉄道が有価証券報告書の虚偽記載で上場廃止に
05年5月   後藤高志・現西武HD社長が西武鉄道の社長に就任
  11月10日 西武鉄道などが西武グループの再編を発表
    29日 西武グループの中核会社コクドが株式移転でNWコーポレーションを設立、創業家の堤義明氏が同社株主に移行
06年1月末  サーベラスなどを引受先とする増資を完了
  2月3日 西武HD設立
  3月27日 西武HD傘下に西武鉄道とプリンスホテルの中核2社を置くグループ再編を完了
12年10月   西武HDが東証に上場申請。サーベラスは一部路線廃止や球団売却の検討を要請
13年3月12日 サーベラスが西武HDへのTOB開始
     26日 西武HDがサーベラスのTOBに反対意見を表明。サーベラス提案の取締役や監査役の追加選任にも反対
   4月2日 サーベラスが西武HDに球団売却や不採算路線の廃止を要求しないと文書で回答
      5日 サーベラスが持ち株比率を最大約44%に高めると発表
     12日 西武HDがサーベラスTOBに「一層強い反対」を表明
  5月31日 サーベラスによる西武HDへのTOB終了。サーベラスの持ち株比率は議決権で35.48%と目標に届かず
  6月14日 サーベラスが西武HDに経営体制や情報開示に関し株主総会の事前質問状を送付したと発表
    25日 西武HDが株主総会を開催、サーベラス提案の取締役や監査役の選任議案を否決
14年1月15日 西武HDが上場を再申請
   3月19日 東証が西武HDの上場承認。売り出し想定価格2300円
   4月2日 西武HDが14年3月期純利益を下方修正。西武鉄道時代の有価証券虚偽記載に関連した訴訟損失引当金を計上
     7日 売り出し価格の仮条件決定日を9日に延期すると発表
     9日 仮条件が1600~1800円に決定。サーベラスは西武HD株の一部売却の方針を撤回
     14日 西武HD株の公開価格1600円、上場市場が1部に決定
     23日 西武HDが東証1部に上場
   5月13日 再上場後で初となる決算発表を予定

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