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May 29, 2014

米国長期金利が2.4%台へ

Us米国長期金利がまた下がりました。
昨年の7月と10月、いずれも2.5%で止まっていたので、意外な感じがします。

債券価格の方から見ると、左グラフの通りの上昇トレンド。
まさかと思いますが、節目の2.5%を越えると、この先1.7%くらいまで目立った抵抗帯がありません。

次に、米国長期金利とドル円の関係を確認しておきます。(曲線を滑らかにするため、5日移動平均線を使用)

Photoほぼ、完全に相関していると言って良さそうです。

米国長期金利が3%なら104円、2.5%なら102円ですから、もし2%になると100円です。

下げ続ける長期金利に関して、市場関係者は一様にその解釈に苦しんでいます。

・インフレ率と成長率の低下を示すものだ。
爆食中国の成長率低下は確実、シェールガスの生産増加等により、資源価格は低迷。
先進国の成長率も、長期的には鈍化せざるを得ない。

・地政学リスクの高まりにより、あらためてドル需要が高まっている。
ECBが緩和すれば、さらにドルは買われる。
米国人は内向きになり、海外投資家も結局はドル債を買うしかないのではないか。

・誰もFRBを信じていない。
アメリカの雇用も住宅市場も良くはなっているが、元通りにはならない。
2%の物価目標達成は難しく、FRBの政策金利利上げは大幅に遅れ、期待成長率の低下によって株式市場にも大きな調整が発生するはずだ。

何が正解なのか、さっぱり分かりませんが、いずれにせよ当面はイールド重視のポートフォリオにしておけば、比較的リスクの低い運用が可能であるように思われます。

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