NYダウが最高値更新
4月最終日のNY市場では、ダウが前日比+45$の16580$となって最高値更新。
PERは、16.2倍と表示されています。
一方で、長期金利は2.7%→2.65%へ低下。
ひと頃騒がしく言われた「グレートローテーション(株高債券安)」など起こらず、低金利が長期化する見通しが、じわじわと株価を押し上げています。
イエレンの緩和姿勢と、決して強いとは言えない住宅市場の二点が、長期金利上昇を阻んでいると考えられます。
1~3月の大寒波の影響もあるのでしょうが、全米不動産協会(NAR)は28日、足元の市況を「弱含んでいる」とし、14年の販売予想を新築・既存の合計で550万戸から543万戸に引き下げています。
金利が上がらないという予想に立つと、今ある利回り商品の見直し買いが入るのは当然。
米国市場では第二四半期に入ってから、イールド重視の粘り強い買いが株価をボトムアップする動きが見られます。
グラフは、US-REIT(IYR)、高配当銘柄ETF(HDV)、ダウの比較。
IYR=HDV>DJIとなっており、特にこの1ヶ月間は、利回り重視の姿勢が鮮明です。
ITやバイオのモメンタム銘柄の調整も、不確実な成長期待から確実性への回帰という同じ流れで捉えることが出来ると思いますが、NASDAQ全体では4月中旬に一定の調整を終えて今は反発模様。
一方で東京市場を見ると、昨日になって東証マザーズ指数が年初来安値を付けるなど調整の遅れが目立ち、またイールドを重視した銘柄への投資姿勢も顕著とは言えず、世界トレンドからの遅れが目に付きます。
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