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May 08, 2014

アリババは、どれだけソフトバンクに貢献するのか

ソフトバンク(SB)が出資するアリババがNY市場に上場申請しました。
実際の上場時期は夏以降になるものと見られますが、提出書類等から、その実態が徐々に明らかになってきました。

アリババの2013年3月期当期利益は1350億円。
これは前年の2倍です。

さらに、昨年10~12月四半期の利益も前期比2.1倍の1300億円。

この利益倍々ゲームがどこまで続くかはともかく、2014年3月期が3000億円規模、今期(2015/3)予想は5000~6000億円という物凄い利益数値が前提となりそうです。

良く比較されるフェイスブックは、直近2014年1~3月期の純利益が660億円。
単純4倍すると年間3000億円規模の利益。
現在の時価総額が15兆円ですから、エイヤーで、PER50倍。

アリババの利益を3000億円と見るなら時価総額15兆円、5000億円ならPER40倍に落としても20兆円と、何とも幅広い推定になります。

ブルームバーグによると、アナリスト平均値が1680億ドルとなっているので、ひとまず17兆円とします。

SBのアリババ持ち分は、間接所有も含めて約36%ですから、17兆円の内6兆円が理論上は加算。
簿価は320億円と「タダ同然」なので無視。

現在のSBの時価総額は9兆円。
既にある程度織り込み済みとはいえ、6兆円の実現インパクトは一定程度ありそうです。

孫さんは売却しないと言っているので当面は保有継続でしょうが、もしアリババが6000億円稼ぐとすると、その36%は2000億円以上。

SBの2014/3期決算における最終利益5800億円の内、アリババの持ち分利益は668億円。
単純計算では相当の上乗せが期待できます。

なお、数字はピカピカのアリババですが、そこは中国企業。

香港上場を断念する原因となったパートナーシップ制ガバナンスの在り方や、中国企業に外資が出資するための「変動持ち分事業体(VIE)」制度が中国法制上のグレーゾーンであること等が指摘されており、こうした定量化しにくいリスクが今後クローズアップされてくると、企業評価は大きくディスカウントされるかもしれません。

[参考]
アリババ、統治構造の詳細を公表-パートナーが支配権維持
・[FT]アリババ上場で浮上する外資規制の抜け道

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