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June 25, 2014

為替離れする日経平均

225グラフは、今年になってからのドル円と日経平均。

約1ヶ月前、日経平均が14000円から上放れして15000円に向かう頃から乖離が発生し、為替(ドル円)の上昇無しに株価が上がり始めました。

海外勢は5月中盤以降から株の買い越しに転じていると見られるので、タイミング的には一致します。

そもそも為替(円安)による日本経済全体への影響は薄れてきていますから、為替離れした株価上昇は自立的で好ましいという楽観的な見方も出来なくはありません。

もっと楽観的になれば、これからドル円が追いついてくるからドルを買っておけば良い、となりますが、流石にお勧めできない見方です。

ドル円と株価がシンクロしなければならない理由は無論ありませんが、短期筋のポジションを考えれば、ドル円がリスクオンマインドの鏡である事自体は変わっていないはずですので、片方だけ上がるのには何か背景がありそうです。

例えば、

・GPIFのポートフォリオ変更や法人税減税効果を先回りして織り込んだ。
・将来のドル円が104円程度になることを織り込んだ。

等の理由で、株価上昇が先走ってしまっている可能性が考えられます。

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