シカゴ筋ポジションの確認(6/3時点)
(6月3日) (5月27日) (増減)
カナダドル ▲22731 ▲21810 ▲921
スイスフラン ▲2012 ▲3872 +1860
ポンド 34974 35304 ▲330
円 ▲74218 ▲59036 ▲15182
ユーロ ▲33025 ▲16633 ▲16392
NZドル 17531 17944 ▲413
豪ドル 21527 15848 +5679
6/3は、ECB理事会、米雇用統計直前ですから、ポジションをニュートラルに戻す動きが主体かなと思うと、さにあらず。
円とユーロのショートが大きく増加し、豪ドルロングも増えています。
金曜日の米雇用統計は、雇用者増が+217千人。
就業者の絶対数は1億3846万人と、2008年1月の水準を回復し、金融危機で失われた約870万人の雇用を取り戻しました。
アメリカは粛々とテーパリングを進めて量的緩和から脱出すると想定される一方、欧州は更なる緩和の方向性。
今後の金利差予想からすれば、ユーロが売られてドルが買われることになりますが、果たしてどうでしょうか。
ユーロが発足した2002年以降のユーロ/ドルのチャートです。
ユーロが最も高かったのは、リーマンショック前の数年間。
当時は原油とユーロがドルの投資対象として同じように上昇しましたが、政策金利は逆にドル>ユーロでした。
ドルの金利が高い時は、当然アメリカのインフレ率が高いので、現金よりもリスク資産への投資意欲が高まります。
今はまだ金融危機を反省する心理が残っているので、同様のハイレバ投資は起こらないでしょうが、ユーロドルの関係は、金利差よりもドルを持つ投資家が内向きか外向きかで決まるということは変わらない気がします。
FRBがドルに金利を付けるようになった場合、投資家はリスク資産を売って預金するという殊勝な行動に出るとは思えず、より貪欲に運用を考えるでしょうが、株も債券も同時に高くなってしまい、割安なものを見つけることは、より困難になっています。
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