米6月雇用統計の纏め
労働参加率は前月と変わらずに(62.8%)、失業率が0.2%低下して6.1%ですから、いわゆる「良い失業率低下」。
賃金上昇は0.2%で、前月と同じ。
止む無くパートで働いている人を失業と見なしたU‐6失業率も、0.1%低下して12.1%。
左グラフのように、U6失業率は、リーマンショック前の8~10%にはまだ及びませんが、最悪だった17%からは大幅改善しています。
雇用統計を受けての米長期金利上昇は限定的(+0.02%)で、2.65%。
ドル円の上昇は102.2円で打ち止め。
DOWは17000$突破。
「雇用の質」を見れば金融危機前に戻ってはいないのでFRBは性急に利上げはしない、という見方が主流であり、市場は高所恐怖症を感じながらも、低金利と株高の幸福感に包まれています。
雇用は元通りでなくとも、DOWは既にリーマンショック前より2割も高い水準。
人間の働く価値よりも金融資本リターンの復元力の方が強いのは流石に格差国家ですが、これもまたアメリカの力の源泉であり、アメリカ人だけではなく、多くの人の生活を支えているのも事実です。
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