J-REIT指数の確認(7/11時点)
今週のJ-REIT指数は1588→1582と、1600手前での揉み合い。
先月下旬の1600突破が急ぎ過ぎであったので、移動平均線が追いついてくるのを待っている状態とも言えそうです。
昨日の三鬼商事のレポートによると、都心五区のオフィス空室率は6.45%。
前月末比0.07ポイント低下して12カ月連続の改善となり、2009年3月(6.05%)以来5年3カ月ぶりの低水準。
平均賃料は坪あたり1万6607円と、前月末より0.64%(106円)上げて、上昇は6カ月連続。
外人投資家的には、もう底堅いということは十分に分かったので、いつからオフィスリートの分配金が本格的に上昇する見通しなのか教えてくれ、という感じでしょう。
世界が注視する中国の不動産市場。
野村資本市場研究所の関志雄シニアフェローの発言として、
『年収に対する住宅価格の比率について、北京市が19倍、上海市と深セン市が17倍を超えていて、これは1980年代後半の東京の比率を上回っている。
不動産投資の利回りは、大都市では2.0-2.5%にとどまり、1年の定期預金金利3.3%(上限)と貸出金利6.0%を下回っている。今年に入ってから住宅の成約件数が大幅に減少しており、住宅価格の下落が下期から加速する可能性が高い』
といった内容が伝えられています。
理屈に合わない価格が調整することは必至でしょうが、そのランディングについては中国経済の特殊性も有り、意見が分かれるところです。
こればかりは予測不可能ですが、現在のマーケットが、さほど深刻に考えていないということは感じ取れます。
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