通信REITは誕生するのか
昨日のNY市場で、ATTやベライゾンが上昇したのは、通信会社のウィンドストリーム(WIN)がネットワーク設備等をリートにスピンオフするとのニュースが原因です。
大胆というか、盲点というか。
英文記事を見ていると、評価するアナリスト達にも戸惑いが見られます。
リートへの譲渡を考えているのは、光ファイバーや銅線ネットワークなどで、固定されているから「不動産」、ということのようです。
無論、適切なリース料を払って使用を継続するので、ユーザーサービスは何も変わりません。
WINとしては、従来の減価償却費がリース料に変わり、借入金が大幅に減少。
新規の設備投資が可能になります。
節税目的がメインと言うよりは、新規のファイナンス手段としてのメリットが大きいと見ているのかもしれません。
この手法が、他の大型ネットワークカンパニーにまで広がるのかどうかは、税制と通信行政の両面で、当局の最終的な承認が得られるかどうかがポイントでしょうが、もし実現すると、通信会社を買うか、通信リートを買うか、という新たな選択肢が生まれるのが面白そうです。
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