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July 26, 2014

伊藤忠がタイCPグループと提携

伊藤忠が、タイの有力財閥であるCP(チャロン・ポカパン)グループ(CPG)と提携し、株式の持ち合いを決定しました。
リリース資料説明会資料

発表直後25日の株価は、+2.5%と市場は好意的に評価したようですが、伊藤忠はどういった算段をしているのか、ざっと眺めてみたいと思います。

伊藤忠サイドから見て売るのは、新規発行の自社株78百万株。
単価は1313円で、7/24日終値1315円と、ほぼ同じですから、特段のディスカウント無し。
78M株は、発行前総株数の4.9%に相当し、その分の希薄化が懸念されますが、同時に78M株の自社株買い実施を発表していますので、基本チャラ。

なお、4.9%の内0.9%は政策投資銀行とCPGが折半出資するファンドに割り当てられるため、株主名簿上のCPGの持分は発行後で3.8%に留まり、第3位株主となります。

伊藤忠の買い物は、CPGの中核子会社であるCPフード(CPF)の、そのまた子会社のCPポカパン(CPP)の25%。

CPP株の買値は1株1.1香港ドル(14.4円)×6018百万株=6620百万HKD(約867億円)。

CPP株の直近評価(H25/12期)は、EPS=0.76円、純資産/株=4.3円、配当=0.38円。
従って、取得価格のバリュエーションは、PER19倍、PBR3.3倍、配当利回り2.6%。

資料によれば、CPPの売上高は過去2年間で50%近く伸びており、成長会社を買うとすれば、妥当な範囲になりそうです。

キャッシュフローとしては、エクイティ代金を自社株買いで使ってしまうので、870億円の持ち出し。

連結で取り込めるCPPの最終利益(25%相当額)は、概算46億円。
大雑把にいって5%のリターンになります。

なお、CPGの現CEOタニン・チャラワノン氏は、NHK「島耕作のアジア立志伝」に登場し、鄧小平から直(じか)に頼まれて中国全土で養鶏場を広めたバンコク生まれのスーパー華僑。

中国大使まで出した伊藤忠としては、氏の中国人脈にも大いに期待しているといったところでしょうか。

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