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August 25, 2014

原油価格が下がっている

Oil0825_2
石油価格の指標であるWTIは、この2ヶ月で、107$→93$台へと13%の下げ。
急落と表現して良いと思います。

しかしながら、シリア、イラク、ウクライナなど、いわゆる地政学リスクが後退したムードは、特段に感じられません。

原因は、投機資金の逃避と判断して間違いなさそうです。

CFTCの先物ポジション(下図)を見ると、最近の建玉水準は異常です。
Cftcoil_2

リーマンショック直前、商品市場に資金が殺到し、WTIが145$に沸騰した2008年7月でも、ロングポジションは10万枚程度。

それが最近では20万枚以上が常態化し、6月には45万枚。
これを見る限り、今の金融緩和の弊害が出ているように思われます。

原油市場での現実の需給は、シェールオイルの供給や欧州景気の低迷もあって、やや緩いとさえ言われており、最近のドル高傾向を期に、一気にポジションの解消が進んだものと考えられます。

代表的な石油銘柄であるエクソン(XOM)と原油価格を比較してみます。

Xom_2これまでS&P500と、ほぼ連動していたXOMですが、最近の原油下げに引っ張られているのが見て取れます。

良い押し目かもしれません。

次に、日本のガソリン価格と、WTIの相関(直近3年)を見てみます。

0825160円台にまで高騰したレギュラーガソリン価格は、過去の関係から推測すると、150円程度に下がることが妥当なようです。

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