ドンドン稼げなくなる日本はどうなるのか
第一次所得収支(受取配当・利子等)は円安効果もあって安定的に推移していますが、貿易赤字が増えるスピードには、到底追いつきません。
ピンク色のサービス収支は、外国人の来日観光が増えているので、旅行収支は4月に黒字化しましたが、全体ではまだ赤字。
一番下の縦じまは、第二次所得収支と呼ばれている「寄付や無償ODA」。
前年同期比倍増と、稼げていない割りには大盤振る舞いの様子。
経常収支の赤字が続けば、日本全体で資金不足が起こるので、資産の取崩しが行われます。
預金が減れば国債を買う資金が減って長期金利が上がる理屈ですが、そこは待ってましたとばかりに、海外資産を取り崩して買う生保等がいますので、クラッシュの初期症状は、内外の株安プラス円高となりそうです。
更に国債市場が下がるようなら日銀が買い支えます。今でも新発の7割が日銀ですから、8割でも9割でも大差なし。
消費税緊急増税も、反対派は非国民と呼ばれて、すぐに国会を通過。
それでもホームバイアスが強い日本人は、依然として銀行に金を預け、円高株安による不況感を「絆」とか言って堪え忍ぶのか。
意外にも(?)あっさりと日本を見限り、金とドルに殺到してトリプル安となるのか。
それが日本人としても読み切れないのですから、空売りしたがるヘッジファンドごときに分かって堪るか、という感じです。
Comments