« スプリントがTモバイル買収を断念 | Main | J-REIT指数の確認(8/8時点) »

August 07, 2014

ゴールドマンサックスは利上げ局面に強気

ゴールドマンサックスは、「Here’s What Will Happen When Fed Raises Rates」の中で、「FEDが金利を上げれば株は上がる」と、この先の見通しに強気です。

要約すると、2018年までにFF金利は4%になるが、その間S&P500は年率6%のパフォーマンスになると予想し、一方で債券は年間で1%のリターンしか得られない、としています。

本来、金利上昇期は景気が良いので株価上昇は自然なこととも言えますが、金利が低いから株が買われる金融相場に慣れすぎてしまったため、つい大丈夫か?と思ってしまいます。

記事では根拠として、1994年、99年、2004年の利上げ局面において、SP500は1年間で、11%、21%、18%のリターンであった事例を挙げています。

Dowffグラフは、1990年以降のDOWとFF金利の関係です。

記事の中で示された94年、99年、04年、何れの時期においても、確かに金利上昇と株価上昇が共存しているようです。

ドルは基軸通貨なので、高金利で通貨防衛する必要は基本的にありません。
アメリカは債務国なので、むしろ穏やかな通貨下落は歓迎するところ。
心配はインフレ、即ち原油価格ですが、過去には産油国を軍事力で抑え、次には先物市場で金融商品化に成功し、最近は自国生産も増えました。

こうした背景もあって、1987年に就任したグリーンスパン議長以降、FRBは「株価に配慮した優しい利上げ」をする中央銀行として、市場から評価されてきました。

ただし世界は変化しており、アメリカの存在感は低下し、先進国の潜在的成長率は低下していますので、その分は割り引いて考える必要がありそうです。

|

« スプリントがTモバイル買収を断念 | Main | J-REIT指数の確認(8/8時点) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« スプリントがTモバイル買収を断念 | Main | J-REIT指数の確認(8/8時点) »